蒙霧升降(ふかききりまとう)の意味とスピリチュアルな過ごし方
季節の移ろいから感じる美しさや心の機微は、私たちの内なる神性とリンクし、魂からのメッセージを受け取りやすくしてくれます。
そして、日本の暦には「七十二候」と呼ばれる、季節の移ろいを細やかに表現する方法があります。
この暦は、一年を二十四の節気に分け、それぞれの節気をさらに三つに分けたものです。
この記事では、二十四節気の立秋の時期の末候、七十二候(しちじゅうにこう)の蒙霧升降(ふかききりまとう※以下かな略)がどんな時期かについて触れていきます。
蒙霧升降の意味と時期
蒙霧升降の意味
蒙霧升降とは、夏の終わりから秋の初めにかけて朝晩の気温が下がり、霧が発生しやすくなる頃という意味です。
この霧は視界を遮るだけでなく、場所によっては自然の美しい景色を演出することもあります。
蒙霧升降の時期
蒙霧升降は、二十四節気の立秋の時期の末候、七十二候の一つで、8月18日~8月22日頃のことです。
蒙霧升降にちなんだコラム
霧
霧とは空気中の水蒸気が小さな水滴となり、視界の先がもやがかかっているように見える自然現象の一種です。
霧が発生すると、日中の気温上昇するのが遅れる場合があります。霧が発生すると涼しく感じられるのはそのためで、夏に霧が発生しやすくなると秋の訪れが近づいてきたと昔から言われています。
日本には幻想的な霧で知られる観光名所がいくつかあります。
例えば、北海道の釧路や摩周湖、長野県の軽井沢などが有名です。
これらの地域では、6月から8月にかけて霧の発生頻度が高くなり、美しい景観を楽しむことができます。
この時期に見られる霧は「夏霧」と呼ばれ、涼やかな風情を醸し出します。
このように、霧は単なる気象現象ではなく、日本の自然美を引き立てる重要な要素の一つとなっています。
蒙霧升降の時期には、こうした夏霧の名所を訪れ、季節の移ろいを肌で感じることも、心を豊かにする素晴らしい体験となるでしょう。
旱星(ひでりぼし)
8月の夜空には、かつて、豊作を占った星があります。
その名は豊年星。
赤星とも呼ばれたさそり座の1等星、アンタレスです。
アンタレスが赤く輝くほど、その年は豊作になるといわれました。
アンタレスは8月、南西の空に見えますが、南西から西にかけての夜のはじめ頃、明るく輝く似たような星が何個かあります。
まず1つ目。
西の空に輝く、濃いオレンジ色の星アルクトゥールス(うしかい座の1等星)。
麦星ともいわれています。
もう1つが、火星です。
火星は惑星ですので、いつも夏に見えるわけではありません。
アンタレスは、太陽の通り道(黄道)の近くにあります。
また、惑星は黄道付近を通りますので、火星はアンタレスの近くに来ることがあります。
この2つが接近した時は、まるで赤い宝石が輝いているかのように印象的です。
火星の古い和名は夏日星(なつひぼし)。
アンタレスは、アンチ=アーレス(火星に対抗するもの)からきた言葉です。
いかに夏に見えた火星とアンタレスが印象的だったのかがわかりますね。
火星は惑星ですので、他の星座へ移動していきますが、アンタレスとのランデブーのおかげで夏のイメージがついたのかもしれません。
昔の人たちは、この明るく赤っぽい3つの星を旱星(ひでりぼし)と呼び、豊年星を中心に占ったようです。
蒙霧升降のスピリチュアルな過ごし方
蒙霧升降のスピリチュアルな過ごし方は、立秋のスピリチュアルな過ごし方に準じます。
立秋の魂と繋がるテーマは「高まりを味わう」です。
蒙霧升降の風景
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編集後記:ヨフィひとこと
ー準備中ー
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