橘始黄(たちばなはじめてきばむ)の意味とスピリチュアルな過ごし方
季節の移ろいから感じる美しさや心の機微は、私たちの内なる神性とリンクし、魂からのメッセージを受け取りやすくしてくれます。
そして、日本の暦には「七十二候」と呼ばれる、季節の移ろいを細やかに表現する方法があります。
この暦は、一年を二十四の節気に分け、それぞれの節気をさらに三つに分けたものです。
この記事では、二十四節気の小雪の時期の末候、七十二候(しちじゅうにこう)の橘始黄(たちばなはじめてきばむ※以下かな略)がどんな時期かについて触れていきます。
橘始黄の意味とどんな時期か
橘始黄の意味
橘始黄は、日本で古くから親しまれている橘の実が黄色く色づき始める時期を指します。
この時期には、橘の実が鮮やかな黄色に変わり、冬の訪れを感じさせる風景の一部となります。橘の実が色づく光景は、古来から日本の文化や季節感に深く根付いています。
橘始黄の時期
橘始黄は、二十四節気の小雪の時期の末候、七十二候の一つで、12月2日~12月6日頃のことです。
橘始黄にちなんだコラム
橘の歴史と文化的意義
日本の歴史と深い関係がある橘は、日本最古の歌集である『万葉集』にも登場し、その芳香や美しさが多くの詩歌で詠まれているようです。
また、橘の実や葉には、健康長寿の願いが込められていて、「不老不死」の象徴とされてきました。
季節の移ろいと「橘始黄」
冬の訪れと共に、橘の葉が黄色に色づく現象をご覧になったことがありますか?
この時期は、静かに次の季節に備える準備が進み、葉が黄色に変化していく光景は、自然界の美しい一瞬を切り取った四季の変化を感じさせてくれるでしょう。
葉が色づく様子は、私たちが過ごす日常の節目や変化を物語っているかのようですね。
「右近の橘、左近の桜」
平安時代の宮廷文化において、橘と桜は特別な存在でした。 宮中の紫宸殿(ししんでん)には、庭に「近近の橘、左近の桜」という二つの象徴的な木が植えられていたようです。
橘は皇居の右側(西側)に植えられ、桜は左側(東側)に植えられていたといいます。 この配置は四季折々の風景を楽しみつつ、不変や長寿を願い、桜は春の訪れを告げ、生きている喜びを感じさせてくれるような意味を表しているのだそうです。
この「右近の橘、左近の桜」は、日本の詩や文学にもいろいろ登場していることからも分かるように、当時の人々にとっての特別な風物詩だったのでしょう。
日本固有種:橘は「柑橘類の祖先」?
橘は味が苦く、食用には適さないのですが、その香りと歴史的な価値から、現代でも重要視されているそうです。
橘の葉や実が、貴族の贈り物や贈り物の一部として使われています。
『万葉集』に詠まれた橘
橘は、日本最古の歌集『万葉集』にも登場しており、特に有名な歌の一つが、「橘の花に集まる歌」ではないでしょうか。
これは、さわやかな香りを讃えるもので、当時の人々が橘の芳香や姿を愛し、心が惹かれていたことを表現しています。
橘の香りと防虫効果
平安時代の貴族たちは、橘の実や葉を乾燥させて香料として楽しんでいました。
しかし、その独特の芳香の利用だけに留まらず、実は防虫効果としても活用していたのだそうです。貴族が衣服や住居への防虫対策として使用するという、一種の生活の知恵でもあったのでしょう。
橘始黄のスピリチュアルな過ごし方
橘始黄のスピリチュアルな過ごし方は、小雪のスピリチュアルな過ごし方に準じます。
小雪の魂と繋がるテーマは「」です。
橘始黄の風景
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編集後記:ヨフィひとこと
ー準備中ー
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