七十二候

魚上氷(うおこおりをいずる・うおこおりにあがる)の意味とスピリチュアルな過ごし方

ヨフィ

季節の移ろいから感じる美しさや心の機微は、私たちの内なる神性とリンクし、魂からのメッセージを受け取りやすくしてくれます。

そして、日本の暦には「七十二候」と呼ばれる、季節の移ろいを細やかに表現する方法があります。

この暦は、一年を二十四の節気に分け、それぞれの節気をさらに三つに分けたものです。

この記事では、二十四節気の立春の時期の末候、七十二候(しちじゅうにこう)の魚上氷(うおこおりをいずる※以下かな略)がどんな時期かについて触れていきます。

魚上氷の意味とどんな時期か

魚上氷の意味

魚上氷は、温かくなり薄くなった氷の割れ目から、魚が飛び跳ねる時期を指します。

この時期には、冬の厳しい寒さが和らぎ、氷が溶け始めることで、魚たちが動き出し、氷の上に姿を見せることがあります。

魚上氷時期

魚上氷は、二十四節気の立春の時期の末候、七十二候の一つで、2月14日~2月18日頃のことです。

魚上氷にちなんだコラム

春告魚

春を告げる魚のことを「春告魚(はるつげうお)」といいますが、どんな魚たちがいるのでしょう?

「魚上氷(うおこおりをいずる)」の頃は、温かい季節になってくることで、氷が割れて魚たちが飛び跳ねてくる頃とされ、代表的な魚としてニシンとメバル、そしてサワラがあげられます。

ニシン

春になると、北海道の西岸にやってくる大群の魚がニシンで、春告魚と呼ばれているようです。

ところが、このニシンの漁獲量が減ってしまい、国産のニシンは幻の魚とされてきました。

しかし、近年は徐々に漁獲量も増えてきたことで、「元祖春告魚」の名前が戻ってきているということでした。

ニシンの名前の由来は、以下の理由が考えられるようです。

・身を二つに裂いて食用としていることで、「二身」からニシンとなった説

・身を二つに割ることによって、「妊娠」を語源とされた説

・両親が揃っている者は、必ず食べなければいけない魚という理由から「両親」つまり「二親」からニシンとなった説

面白いエピソード ー ニシンと北前

江戸時代から明治時代にかけて、北海道ではニシン漁が大成功し、「ニシン御殿」と呼ばれる豪華な屋敷が建つほどでした。人々は「ニシンは春を告げる魚なのに、来なくなったら春はどうなるんだろうか?」と冗談交じりに嘆いていたそうです。

メバル

ニシンが幻の魚とされていた頃、ニシンの代わりに春告魚と呼ばれるようになったのがメバルです。

関東や東海で、そのように言われることが多く、春先が旬であることから春告魚と呼ばれるようになりました。

メバルの適水温は9〜20℃ですが、冷えていた海水が徐々に温まってくる時期からは、ルアーで釣れるようになるでしょう。

ところが、水温が20℃以上の温かい夏の季節は苦手とされているため、水温が下がり始める秋頃まで深場へと進み、姿を消してしまうようです。

面白いエピソード ー メバルの名前の由来

メバルという名前の由来は「目が伸びる(大きく見開く)」ことから来ています。 実際に釣り上げてみると、目が覚めたように見えることがあります。このような現象から 、一部の地方では「びっくり魚」とも呼ばれたりするそうです。

サワラ

サワラは回遊魚ですので、地域によって旬が異なるのですが、関東では秋から冬にかけて獲れる寒ザワラは、脂がのって美味しいと言われています。

そして、関西の場合には春が旬で、産卵期となって瀬戸内海にやって来ることから「鰆」と呼ばれるようになりました。

ちなみに、狭い腹で「狭腹(さわら)」とも言われているようです。

「鰆」という漢字には「春」が入っていることで、春告魚と呼ばれています。

サワラは出世魚のため、成長の大きさによって呼び名が変わることでも知られており、地域によっても変わります。

例えば関西だと「サゴチ(またはサゴシ)40cm以下」から始まり、次に「ヤナギ(ナギ)60cm前後」となってから「サワラ  70cm以上」と呼ばれるということでした。

武士や商人たちは、サワラを「出世の象徴」として縁起の良い魚と考え、祝宴やお祭りの料理に取り入れていました。

面白いエピソード ー サワラは「木に登る魚」!

江戸時代の古い『本朝食鑑』には、「鰆、好んで木の葉を食らう」と記されています。

これは、サワラの胃から木の葉が見つかるため、昔の人々が「サワラは木に登る魚」と信じていたのです。

しかし実際には、サワラが水面近くを泳ぐ際に、風で落ちた葉を偶然飲み込んでしまっただけでした。

魚上氷のスピリチュアルな過ごし方

魚上氷のスピリチュアルな過ごし方は、立春のスピリチュアルな過ごし方に準じます。

立春の魂と繋がるテーマは「新しい自分に向かい始める」です。

のスピリチュアルな過ごし方
2025年立春のスピリチュアルな過ごし方【新しい自分へ向かい始める】
2025年立春のスピリチュアルな過ごし方【新しい自分へ向かい始める】

魂と繋がるだけ開運!魂と繋がるパワーストーン無料診断

「魂と繋がるパワーストーン無料診断」では、今のピンとくる6つの色を選ぶことで、あなたの現在の状態や基本的性格、現在の状態・課題、未来が輝くヒントを、パワーストーンのメッセージから読み解きます。

現在の悩みや未来への目標のヒントを一緒に見つけて、魂と繋がり本質的な開運を共に目指しませんか?

ABOUT ME
ヨフィ
ヨフィ
魂と繋がるパワーストーン
パワーストーンと魂と繋がることに関して探求しています。 夏至や冬至にエネルギーが変わりやすいことから、夏至や冬至について調べ始めて旧暦と開運の関係について調べたものをまとめています。 魂の感覚に目覚め、光の役目を担う人が増えるような在り方を目指しています! この記事をとおして、自然に触れることで内なる神性に触れる時間が増えるお手伝いが出来ればと思っています!
記事URLをコピーしました